台風10号の接近で20日、農家や工事関係者は対策に追われた。「もう4度目の対策」「元の状態に戻すのも時間がかかる」と、相次ぐ台風の接近にうんざりした表情を浮かべていた。

台風対策のため農業用ネットを巻き上げる農家=20日、南城市大里稲嶺

 南城市で約4300平方メートルのハウスで50種類ほどのマンゴーを栽培する熱田守さん(67)は広大なハウスのビニールを下ろす作業に追われた。これまでの台風で被害は出ていないというが「未出荷の作物もあり、今回も被害がなければいいが」と曇り顔だった。

 オクラなどを生産する大城翼さん(35)は6時間もかけてハウスのネットを巻き上げた。「今年4度目の対策。自然が相手なのでしょうがない」とため息をついた。前回の台風でヘチマの棚が倒れたという宮城政夫さん(78)は「今回の台風も直撃なので心配だ」と不安そうだった。

 一方、那覇市の旭橋駅周辺再開発事業現場では、担当者らが落下防止の足場のシートを巻き取ったり、飛ばされる可能性のある物を片付けたりと対策を取っていた。國場組建設工事部の識名朝博さん(57)は「台風が過ぎたら元に戻すための手間や時間がかかり、工期にも影響が出ている」とぼやいた。