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  • 那覇市が音響付き信号機の停止について、視覚障害者協に説明せず
  • 周辺は視覚障がい者の利用者が多く、協会はけがの危険性を指摘
  • 目的は国際通りの渋滞緩和実験。市は「見落としていた」と反省

 那覇市都市計画課が実施している同市の浮島通りやニューパラダイス通りと、国際通りの交差点にある音響付き信号機を停止する実証実験で、市が交差点利用者の多い県視覚障害者福祉協会(市松尾、知花光英会長)へ事前説明をしていなかったことが20日、分かった。市は19日、同協会に経緯を説明して謝罪した。知花会長は「周知が足りず、視覚障がい者の横断が非常に危険な状態になっている。安全が確保できないなら元に戻してもらいたい」と訴えている。

カバーが掛けられた信号機。車は歩行者や周囲の様子を確認しながら交差点に入ってくる=20日、那覇市松尾

停止した信号機と県視覚障害者福祉協会の位置

カバーが掛けられた信号機。車は歩行者や周囲の様子を確認しながら交差点に入ってくる=20日、那覇市松尾 停止した信号機と県視覚障害者福祉協会の位置

 実証実験は交通渋滞緩和などを目的に、18日から開始。市は事前に広報誌などに掲載したほか、両通り周辺の計800世帯にチラシを配布したが、同協会への説明はなかった。担当者は「見落としていた。反省したい」と周知不足を認め、交差点付近の花壇などを撤去して、運転者が歩行者を確認しやすくするなどの安全対策を検討する。

 知花会長によると、協会には1日50~70人の会員が訪れ、利用者には約350メートル離れた松尾バス停から同交差点を通って来る人もいる。信号機がなくなってタイミングがつかめず、周囲の人の助けを借りて横断することもあるという。

 知花会長は「事前に説明があれば安全確保を求め、会員への周知もできた」と市の対応を疑問視。交通渋滞緩和の趣旨には賛同しながらも、「交通量も多い交差点で、会員がけがする危険がある」と指摘した。