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  • 海の生物多様性を守るための「重要海域」に沖縄沿岸部が選定された
  • 辺野古沖や埋め立てが進む泡瀬干潟、那覇空港第2滑走路予定地も
  • 重要海域図の公表は2014年夏を予定していたが、大幅に遅れた

 環境省は22日、生物多様性条約に伴う科学技術助言補助機関会合(SBSTTA)の作業部会を開き、海の生物多様性を守るため、日本の排他的経済水域内(EEZ)で選定した「重要海域」の区域図を初公表した。有識者会議の議論を受けたもので、開発などを法的に規制する海洋保護区の指定に向けた基礎資料になる。県内は、絶滅の恐れが極めて高いジュゴンの主要生息地で、新基地建設工事の予定される名護市辺野古沖を含め、大半の沿岸部が重要海域になった。

環境省が公表した沖縄諸島の重要海域(沿岸域)

ジュゴン

環境省が公表した沖縄諸島の重要海域(沿岸域) ジュゴン

 県内はこのほか、国の埋め立て工事が進む沖縄市泡瀬干潟、那覇空港沖の第2滑走路建設予定地も重要海域に選定された。環境省は「社会的観点は含まず、生物学や生態学の観点で客観的に選んだ」とし「開発計画の有無は考慮していない」とした。重要海域は2013年までのデータで選定され、23年を目安に見直される。

 重要海域の選定を受け、環境省は20年をめどに海洋保護区を選ぶ方針。保護区に指定されれば、開発などに法的規制をかけることになり、選定や規制のあり方の検討を進めている。

 一方で重要海域図の公表は、予定の14年夏から大幅に遅れた。環境省は「水産資源などの公開範囲に時間を要したため」とした。重要海域図は環境省ホームページで確認できる。