沖縄戦で看護要員として動員された積徳学徒隊の元学徒で、当時の体験を語り部として伝え続けた仲里ハルさんが19日午前6時5分、急性心不全のため那覇市内の病院で死去した。89歳。旧下地町(現宮古島市)出身。告別式は21日、那覇市内で終えた。

仲里ハルさん

 積徳高等女学校に在学していた1945年3月、補助看護師として動員され、豊見城城址の病院壕で傷病兵らを手当てした。戦後、保険会社で定年まで勤め上げ、その後、沖縄戦の語り部として県内外で平和を訴えていた。昨年6月23日の慰霊の日、那覇市で開かれた同校の慰霊祭に出席。本紙の取材に「戦争はばか。殺し合いなんて、人間としてあるべきことじゃない」と語っていた。