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  • 観光発展で生活が豊かになるかとの意識調査で37%が「思わない」
  • 混雑、ゴミ、大声、トイレの使い方、列への割り込みなどが困りごとに
  • 観光の重要性は評価しつつも、「観光業で働きたくない」は約半数

 沖縄県は23日、沖縄観光について初めて実施した県民意識調査の結果を発表した。沖縄の発展に観光が重要な役割を果たしていると「とても思う」「やや思う」と回答した県民が合わせて86・4%と観光の重要性について評価した。一方、「観光が発展すると生活も豊かになるか」との問いには「あまり思わない」「まったく思わない」と回答した割合が計37・1%と「とても思う」「やや思う」の計29・1%を上回った。県文化観光スポーツ部の嘉手苅孝夫部長は「観光の好影響が県民に浸透していない。観光振興の意義が実感できる取り組みが必要だ」と話した。

県民の沖縄観光に対する意識

(資料写真)沖縄美ら海水族館

県民の沖縄観光に対する意識 (資料写真)沖縄美ら海水族館

 県が調査会社に委託し今年1月下旬から3月上旬にかけて実施。15歳以上75歳未満の県民2千人に調査票を配布し、1500人から回収した。県は県民の観光に対する意識や行政に対する要望などを把握し観光施策に生かしたい考え。

 観光客来訪の影響について(複数回答)「地域経済・雇用・産業が促進される」が46・7%、「インフラが整備される」39・9%と好影響が上位となる一方、「バスや乗用車の混雑等により、交通が不便になる」「騒音やゴミの増加等により、生活環境が悪化する」が共に38・3%とマイナスの影響も意識されていることがうかがえた。

 観光客に関して困っていることでは「大声で話しをする」や「トイレの使い方が悪い」「並んでいると割り込んでくる」といったマナー違反が48・3%と最多。「レンタカーによる事故」が39・4%、「ポイ捨てゴミの増加」が32・6%だった。

 未就業者を対象に観光産業への就業意向について聞くと、「働きたくない」「あまり働きたくない」を合わせると47・2%で、「働きたい」「やや働きたい」の16・4%を大きく上回った。

 回答者からは「労働時間が長そう」「休みが取りにくい」「体力的にキツそう」といった回答が多かったほか、「わからない」という回答も19・7%あった。県は「観光産業で働くことをイメージできていないことも、働きたくないという意向につながっているのではないか」と分析している。