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  • 日本初、世界で2例目の新種の「洞窟性アリ」が本島中部で見つかった
  • 名嘉猛留さんら研究チームは「ガマアシナガアリ」と命名、保護へ
  • 体長8ミリ、薄い黄色の体色で目が小さく、脚と触角が長いのが特長

 沖縄市在住の昆虫研究家の名嘉猛留(たける)さん(40)ら研究チームは23日、本島中部の洞窟でアリの新種が見つかったと発表した。体の色や形、付近の森林で発見されていないことから、洞窟の中のみで生息する「洞窟性アリ」とみられ、日本初、世界でも2例目となる。研究チームは「ガマアシナガアリ」と名付け、今後は保護活動をしていくという。

本島中部の洞窟で発見されたガマアシナガアリ(島田拓さん提供)

 研究に携わった九州大総合研究博物館の丸山宗利准教授は「これまで1カ所でしか発見されていない貴重な洞窟性アリで、沖縄で見つかったのはすごいことだ。ヤンバルクイナなど希少動物が多く存在する沖縄の自然の大事さを認識してほしい」と強調した。

 アリは、名嘉さんが昨年8月、洞窟内の生き物を調べた時に発見。体長8ミリ、薄い黄色の体色で目が小さく、脚と触角が長いことなどから、真洞窟性の可能性が極めて高いと丸山准教授らが判断した。

 研究チームによると、これまでも世界各地の洞窟で数種のアリ類が発見されたが、多くはその後、洞窟以外からも採集された。確実に洞窟性と考えられるのは、2003年にラオスで発見された「ハシリハリアリ」のみという。研究論文は同日、ニュージーランドの動物分類学の学術誌「Zootaxa」(電子版)に掲載された。