沖縄県の翁長雄志知事は27日午前8時50分登庁した。午前10時半から県庁6階で臨時記者会見を開き、名護市辺野古の新基地建設に伴う埋め立て承認の撤回に向け、手続きを開始すると表明する。

登庁する翁長雄志知事=27日午前8時46分ごろ、県庁

 知事は1階のロビーを通ることなく、地下の駐車場から執務室のある6階に直接向かったとみられる。エレベーターホールで待ち受けた記者団の前を、無言で通り過ぎた同日午前9時前、公有水面埋立法を所管する上原国定土木建築部長が知事室に入るのが確認された。会見に関する調整とみられる。

 同日午前9時半から、県議会の与党会派の代表者を知事室に呼び、撤回についての考え方などを伝える。

 会見では、撤回で不利益処分を受ける沖縄防衛局に対し、意見を聞くための「聴聞」の期日を通知することや、その理由を説明し、記者からの質問を受ける。

 翁長知事は撤回によって工事を止める狙いで、県政運営の柱に掲げる「辺野古新基地建設阻止」に向けた最大の手段と位置付ける。国は撤回の効力を止めるための法的措置を講じる見通しだ。再び訴訟に発展する可能性が高い。辺野古問題は新たな局面を迎え、11月18日投開票の知事選にも大きな影響を与える。