熱々の釜飯、土鍋で出されるみそ汁。ふたを開けると立ち上る湯気と彩り豊かな釜飯に、思わず頬が緩む。店主の小橋川明さん(64)は「宝箱を開ける気分に似ているよね。その瞬間のお客さんの笑顔が楽しみ」とトーンが上がる。

釜飯とみそ汁の定食(900円)。熱々が一番おいしい

1人で店を切り盛りする店主の小橋川明さん=金武町金武のチューリップ

釜飯とみそ汁の定食(900円)。熱々が一番おいしい 1人で店を切り盛りする店主の小橋川明さん=金武町金武のチューリップ

 釜飯はシメジ、レンコン、ニンジン、インゲンなど野菜たっぷりで食感も楽しい。野菜の味付けは薄めなので、甘めの卵焼きと甘辛く炊いたご飯が合う。肉は入っていないが、小橋川さんは「今はヘルシー路線でしょう。みそ汁とのバランスもいい」とにやり。

 そのみそ汁はかつお節と昆布でとった出汁(だし)に2種類のみそで味を調える。野菜と豆腐、卵、ポークに加えて軟骨ソーキがゴロゴロと入る攻めのみそ汁だ。釜飯、みそ汁、釜飯…。箸が止まらない。
 24年前に店を構えた頃は「釜飯? ジューシーと何が違うの」と聞かれることも多かったと話す。釜飯単品(500円)よりも、おかずを付ける定食が人気。みそ汁定食(900円)は女性、しょうが焼き定食(1100円)は男性の支持が高い。

 小橋川さんは高校卒業後、水道工事業の傍ら趣味の釣りに熱中。魚をさばくことにも慣れ「気付いたら料理も趣味になっていた」。趣味を生かしたいと、40歳手前で仕事を辞めて調理師専門学校で学んだ。釣った魚で魚汁を出すのが夢だが、安定供給ができなくて諦めた。みそ汁の土鍋は本来は魚汁用だ。

 今でも週2~3回は釣りを楽しむ。釣果によっては刺し身のおまけが付く。大物が釣れれば「魚汁も期待して」と笑った。(北部報道部・村井規儀)

 【お店データ】金武町金武324の1。営業時間は午前11時~午後8時。不定休。テーブル・座敷で約20人。店舗裏に4台駐車可。電話098(968)6091。