米軍普天間飛行場に大半が接収された沖縄県宜野湾市宜野湾の戦前の姿を再現しようと、字宜野湾郷友会(宮城政一会長)が制作してきたDVDが完成。25日に宜野湾区公民館で会員らに披露された。

コンピューターグラフィックスで再現された戦前の集落の様子を見ながら当時の様子を語り合う字宜野湾郷友会の人たち=25日、宜野湾市宜野湾区公民館

 同会は戦前の宜野湾集落の立体模型を作ろうと3年前から当時を知るお年寄りの聞き取りなどを重ね資料を作成してきた。今回はその資料を基にコンピューターグラフィックス(CG)で約300軒の家々の様子や地域の象徴だった並松街道などを再現。2枚組のDVDに収めた。

 作家の百田尚樹氏が昨年6月「飛行場は田んぼの中にあった」と発言するなどネットを中心に事実と異なるうわさが絶えない。このため「私たちの故郷が間違いなく存在していたことを発信したい」(宮城会長)と発言直後の同7月から制作を始め、毎週会員らの意見を聞いては屋根をかやぶきにしたり並木の松を増やしたりといった修正を繰り返して完成させた。

 動画を見た仲村好子さん(89)は「昔の風景や子どものころが思い出される」としみじみ話していた。DVDは会員のほか市内の学校や公共施設にも寄贈する予定という。