県農林水産部は26日、県の基幹種雄牛で「スーパー種牛」として全国的に評価の高い「北福波」を父牛に持つ「球美乃花(くみのはな)」を、県の供用種雄牛に選抜したと発表した。球美乃花の遺伝的能力は北福波を全ての枝肉形質(枝肉重量・ロース・バラ厚みなど)で上回り、県産和牛のブランド化に弾みがつく。県は「これからの沖縄を担う種雄牛。北福波の後継牛として県内畜産農家への普及を推進する」としている。

県供用種雄牛に選抜された「球美乃花」(県農林水産部提供)

 球美乃花は2010年7月に久米島町で誕生。母牛は青森県の名牛「第1花国」の子で、北福波が持つ高い肉質改良と「第1花国」が持つ枝肉重量増加により、質と量を兼ね備えた子牛の生産が期待されている。

 球美乃花の子21頭の枝肉を検定した現場後代検定成績では、昨年度までに選抜済みの県供用種雄牛の歴代平均値を上回った。中でも、生まれた子牛が上物(5等級および4等級)になる割合を示す上物率が85・7%で歴代県有牛最高を記録した。また、霜降りの度合いを示す脂肪交雑(BMS・最高値12)が10以上の子牛もおり、県畜産研究センターは「数値が8を超えるとA-5ランク。21頭の平均も7・14と高く期待ができる」と話した。

 現在、県内の各家畜保健衛生所で球美乃花の凍結精液を1本540円で配布している。7月からは1620円に値上げされる。