大弦小弦

[大弦小弦]「ウソはいけない」と子どもを諭しながら、人は世渡りに…

2018年7月31日 07:24

 「ウソはいけない」と子どもを諭しながら、人は世渡りに必要なウソをつく。みだりにつかないようにと、自らを戒めながら日々を過ごす

▼PKO日報の隠蔽(いんぺい)や森友学園問題を巡る虚偽答弁、文書改ざんなど最近の国会はウソがまかり通っている。加計学園問題では誰がウソをついているのか、疑惑の解明は置き去りにされた

▼西日本を豪雨が襲った5日夜、安倍晋三首相も参加し批判を浴びた「赤坂自民亭」なる酒宴。土砂災害が多発し、多くの住民が孤立していた翌6日夜も、首相は無派閥議員を極秘で公邸に招き、総裁3選に向けた囲い込みをしていたと日本テレビの「news every.」が報じた(24日)

▼番組によると会合を取り持ったのは菅義偉官房長官。首相と加計孝太郎理事長との面会疑惑で「報道機関が作る『首相動静』に載っていなければ会っていない」と強弁した政府だが、7日付の全国紙に会合の記載はない。これもウソか

▼日本は国民が主人公であり、政府は私たちが委託した業務を行う集団にすぎない。政府が国民をだますのは委託した権力の乱用で、民主主義の破壊につながる

▼私たちは、乱発される政府のウソに慣れ過ぎてはいないか。「どうせウソだろ」とどこか冷め、諦めてはいないか。権力のウソを放置し、怒りを忘れた果てに力関係は入れ替わる。(磯野直)

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