急成長するフリーマーケットアプリ「メルカリ」は沖縄県民に支えられている? 都道府県別の利用率を見ると、東京や福岡、大阪などの都市部を抑え、沖縄がトップ。なぜ、県民にメルカリが広まったのか。理由を探った。(社会部・比嘉桃乃)

出品までの流れ

フリーマーケットアプリ「メルカリ」のイメージ画面

2013年からアプリのメルカリを使いこなす金城祐子さん=那覇市内

出品までの流れ フリーマーケットアプリ「メルカリ」のイメージ画面 2013年からアプリのメルカリを使いこなす金城祐子さん=那覇市内

 メルカリはスマートフォン向けのアプリで、洋服やアクセサリーなどの不用品を個人同士で売買する。2013年にサービスが始まり、スマホで簡単に出品から購入までできる手軽さで人気を呼んでいる。6月には運営するメルカリが株式を上場した。

 利用率は、メルカリが6月初旬の都道府県別のメルカリ利用者数をスマホ使用者の人口で割って算出した。沖縄に続く2位は東京、3位福岡、4位大阪、5位兵庫と人口が多い都市が続いた。

 沖縄の利用者が多い理由についてメルカリの担当者は「送料でお得感が強いのでは」と推測する。通販などでは、沖縄への送料として追加料金を取る販売方法がよく見られる。だが、メルカリは送料込みで出品した方が売れやすいため、販売者が送料を負担するケースが多いという。

 また、配送方法を「メルカリ便」に指定した場合、全国どこでも一律料金で配送できる。一律料金より高くなった場合の差額は、メルカリが負担することから「買う側、売る側ともにお得に利用してもらえる」と話した。

 日本通信販売協会が17年に実施した調査では、沖縄はネット通販でのスマホ利用率が全国1位となった。同協会は「沖縄では(携帯会社による)スマホのキャッシュバック競争の影響が大きく、スマホが一気に普及した」と分析する。

 那覇市の主婦、金城祐子さん(38)は育児や家事の合間に、いらなくなった子ども服などを出品する。メルカリの魅力は「ユーザー数が多く、スマホ一つで簡単に出品できること」。1カ月で最大400点を出品したこともある。売り上げは、メルカリ内で見つけた化粧品やビジネス書などの購入に充てる。

 普段も、買い物に出掛けて欲しい物があれば、その場でメルカリをチェックして値段を比べるという。

 金城さんは「生活はかなり助かる。沖縄の人たちには相互扶助のゆいまーる精神がある。県民性も相まってアプリが広まったのでは」と話した。