浦添市美術館で開催中の「江戸の天才絵師 葛飾北斎~北斎漫画と富嶽百景」は1日から、琉球の景勝地を浮世絵風に描いた「琉球八景」の制作段階で色試しに刷られた「校合摺(きょうごうず)り」を特別展示する。9月2日まで。

北斎が琉球の景勝地を描いた「琉球八景」の校合摺りを展示する学芸員=31日、浦添市美術館

 校合摺りは、完成品を仕上げる前に絵師が色を指定するもの。制作段階で失われることが多く、人の目に触れる機会もほとんどないため、学術的価値は高いという。

 浦添市の指定文化財となっている「琉球八景」とその校合摺りは1832年ごろに制作されたとみられ、同館で年に1度のみ展示されている。仲嶺久里子学芸員は「浮世絵の制作過程を知る手掛かりとなる貴重なものなので、多くの県民に見てほしい」と呼び掛けた。