北中城村の渡口交差点から村役場方面に向かう途中で左に曲がると、細い道の先に隠れ家のようにたたずむ店がある。駐車場から店舗の入り口までは、中城湾が一望できる景色が目の前に広がり開放的な気分になる。

人気メニューのポークカツカレー。クリームソーダと一緒に食べるのがお勧めだそう

店主の池尻真哉さん(左)と妻の実咲さん。店内は2人のこだわりにあふれている=北中城村和仁屋

人気メニューのポークカツカレー。クリームソーダと一緒に食べるのがお勧めだそう 店主の池尻真哉さん(左)と妻の実咲さん。店内は2人のこだわりにあふれている=北中城村和仁屋

 京都府出身の店主、池尻真哉さん(37)は店の雰囲気を大切にしている。昔からカレー店の「何とも言えないレトロな空気感」が好きだった。店名に「喫茶」の文字を入れたのも、そのムードを大事にしたかったからだ。

 もともと福祉関係の仕事をしていたが、30歳を機に好きな沖縄に移住し、料理修業を経て念願のカレー店を昨年6月にオープンした。

 独学で作り上げたカレーは、スパイスの調合に手間をかけている。色の深みや香りの良さを追求した。「香味野菜の甘味も味の秘訣(ひけつ)」と話す。サラダと薬味がつく人気のポークカツカレー(1150円)はぴりっとした辛さの中にまろやかさがあり、スプーンを握る手が止まらない。ごはんの大盛りは無料。県産豚のAロースを使ったカツは肉厚で、単品のメニューにできそうなおいしさだ。

 趣味の音楽を生かして店内にはジャズやソウルを中心にBGMを流し、中古レコードも販売する。雰囲気に引かれる人は多く、客層は幅広い。男性1人でふらっと来るお客さんもいるとか。

 地域の人が多く訪れてくれるのが何よりの喜びという池尻さん。「昔自分が通ったような、地域の老舗になるのが目標。いたずらにメニューを増やすのではなく、今のメニューを洗練させていきたい」と意気込む。(中部報道部・宮城一彰)

 【お店データ】北中城村和仁屋406ハウスナンバー84。営業時間は午前10時~午後5時半(ラストオーダーは午後5時)。現在、日曜日定休だが8月12日は営業。12日以降は毎週火曜日定休。駐車場は店舗前に3台。近隣に第2、第3駐車場あり。電話098(911)3524。