沖縄芝居の「母の日公演」が5月8日、沖縄県内各地で催される。各劇団が名作、新作、人気作をとりそろえ、沖縄芝居がひときわ盛り上がる一日となる。本番に向け稽古に熱が入る5劇団を取材した。

「奥山の牡丹」のワンシーンで所作を確認する出演者たち=国立劇場おきなわ

「渡地物語」の稽古に励む出演者ら=浦添市・国立劇場おきなわ

傘を持つ宮里良子を中心にポーズを決める「愛の雨傘」の出演者ら=浦添市・国立劇場おきなわ

時代人情劇「ほととぎす」の稽古風景=那覇市・劇団花園

母の日公演に向け稽古に励む劇団うないのメンバー=浦添市・中曽根律子琉舞道場

「奥山の牡丹」のワンシーンで所作を確認する出演者たち=国立劇場おきなわ 「渡地物語」の稽古に励む出演者ら=浦添市・国立劇場おきなわ 傘を持つ宮里良子を中心にポーズを決める「愛の雨傘」の出演者ら=浦添市・国立劇場おきなわ 時代人情劇「ほととぎす」の稽古風景=那覇市・劇団花園 母の日公演に向け稽古に励む劇団うないのメンバー=浦添市・中曽根律子琉舞道場

【劇団伊良波「奥山の牡丹」那覇市民会館】名作歌劇 若手で挑む

 劇団伊良波(伊良波冴子代表)は沖縄三大悲歌劇として人気の高い名作歌劇「奥山の牡丹」(作・伊良波尹吉)の前・後編を那覇市民会館で上演する。午後2時、6時の2回公演。

 伊良波尹吉生誕130周年を記念した同公演。前編では身分違いの恋に落ちた首里の士族・三良と勢頭の娘・チラーの間に男の子が生まれる。結婚はせずにチラーが身を隠す。後編は成長した息子山戸が母を探す旅に出る。

 ヒロインは計3人が務める。前編昼の部は小嶺和佳子、夜の部は知花小百合。後編のチラーを演じる伊良波代表は「力のある若手を配役した」と期待をかける。三良は佐辺良和、山戸は金城真次。

 入場料は前売り3千円。問い合わせは伊良波、電話098(945)6075。

【劇団与座「渡地物語」パレット市民劇場】人気演目 出来に自信

 「劇団与座」(与座朝惟座長)は那覇市のパレット市民劇場で青年と遊女の恋を描く時代歌劇「渡地物語」(作・高江洲紅矢)を上演する。昼の部は午後1時30分、夜の部は午後6時。

 親の借金を返すため久米島から奉公に出てきた蒲太(与座朝奎)は遊女のチルー(与座正恵)に一目ぼれして貢ぐが、身の上話に同情され返金してもらう。結婚する約束をした2人は時を経て再会し、愛情の深さを確かめる。

 2年連続の舞台に与座ともつね副座長は「リクエストの電話が何本もあったほど人気作」と自信をにじませた。時代明朗劇「初恋物語」も上演する。入場料は前売り3千円。問い合わせは与座、098(863)3579。

【劇団群星「愛の雨傘」宜野湾市民会館】2人の恋物語を演出

 宮里良子が率いる劇団群星は現代歌劇「愛の雨傘」と寸劇「普天満参り」を上演する。午後1時から宜野湾市民会館。琉球舞踊の玉城流翔節会の玉城節子家元が特別出演する。

 「愛の雨傘」(作・上間昌成)は庄吉と染子の恋を描く人気作。庄吉を宮里、染子を玉城が演じる。「お芝居が好き」という玉城は熱心に稽古を重ねている。ほかの出演は仲嶺眞永、新垣正弘、国吉亜希子、安次嶺利美、上間朝子ら。

 「普天満参り」は親雲上と家来のコミカルな道中の芝居で、普天満宮の新垣義夫宮司が演出する。

 入場料は前売り2500円。問い合わせは群星(宮里)、電話090(3013)8291。

【劇団花園「ほととぎす」うるま市民芸術劇場】役作り 愛の葛藤表現

 劇団花園は、10年ぶりに男女3人の愛の葛藤を描いた時代人情劇「ほととぎす」(泉賀寿子作・演出)をうるま市民芸術劇場で披露する。午後2時と6時の2部公演。

 神山(大高黎)と新婚の日々を送る妻マカト(杉野早苗)は盗賊の次良(泉)に襲われて身ごもる。神山は育てることを決意するが、自身の子と知った次良はマカトをさらい、共に暮らす。マカトは徐々に次良の温かさに気づき、幸せを感じはじめる。揺れる3人の運命が描かれる。

 泉は「役者たちは登場人物の人生まで思い描いて演じている」と役作りにこだわる。時代明朗劇「夫振岩」(作・板良敷朝賢)も上演する。入場料は前売り3千円。問い合わせは同劇団、電話070(5489)2094。

【劇団うない「紫すみれ」かでな文化センター】別れた男女 再会描く

 劇団うない(中曽根律子代表)は午後2時と6時、嘉手納町のかでな文化センターで人情劇を公演する。

 演目は現代人情劇「紫すみれ」(作・兼城道子)と時代人情劇「再会(めぐりあい)」(作・中曽根律子)。

 「紫すみれ」は愛し合いながら運命によって別れ別れになった一夫(花岡尚子)と千代子(古謝渚)の恋と再会が描き出される。ほかの出演は平良芽美、中曽根律子、兼城米子ら。

 「再会(めぐりあい)」は中曽根が乙姫劇団時代につくった作品をハッピーエンドに再構成した。出演は新垣麻里子、祖慶しのぶ、棚原由里子、佐和田君枝ら。

 共催は劇団うない後援会。入場料は前売り2千円。問い合わせは事務局(久米)、電話090(7570)8128。