【熊本県で浦崎直己】熊本地震の被災者支援で、現地入りしている沖縄県医師会のメンバーが、熊本市南区で医療本部を運営している。県医師会による医療本部の設置運営は初めて。

医療チームのメンバーに配置やスケジュールを説明する玉井修医師=27日午前、熊本市南区・南区役所

 医療本部は南区からの要請を受けて開設した。県医師会の医師がコーディネーターとして、避難者の現状を把握。投入する医療関係者の確保や、巡回診療の配置など災害医療体制を構築した。

 地震発生から約2週間がたち、南区では連日千人以上が避難生活を終え、27日現在で、避難所約60カ所、避難者は2千人前後まで減少した。

 4人目のコーディネーターを務める玉井修医師(52)=曙クリニック院長=は、避難者が減っていく復興期の役割を「再開した地域の医療機関に避難者らをつなぎ、日常へ戻る道筋を示すこと」と語る。月末にはコーディネーターを地元の医師へ引き継ぐ方針だ。

 玉井医師は「支援の経験は、沖縄での災害対応に生かせるが、共に支援した医師や病院とのネットワークが一番の財産。今の災害支援から、次の災害への備えが始まっている」と話した。