「江藤光喜や比嘉大吾ら、ウチナーンチュの世界王者を育てたい。それが沖縄への恩返し」-。28日、那覇市内のホテルで開かれた元世界王者・具志堅用高さんの国際ボクシング殿堂入りを祝う会。詰めかけた約600人を前に、具志堅さんは万感の表情で誓った。興南高校で最初にボクシングを教わった監督の金城眞吉さん(71)を舞台に呼び、花束を贈呈。「高校の時に厳しさを教えてくれたから、チャンピオンになれました」と感謝の気持ちを伝えた。

興南高校同級生の我如古盛健さん(前列中央)らと記念写真に納まる具志堅用高さん(後列右から3人目)=那覇市・パシフィックホテル沖縄

恩師の金城眞吉さん(左)に花束を手渡す具志堅用高さん

興南高校同級生の我如古盛健さん(前列中央)らと記念写真に納まる具志堅用高さん(後列右から3人目)=那覇市・パシフィックホテル沖縄 恩師の金城眞吉さん(左)に花束を手渡す具志堅用高さん

 祝賀会実行委員会は興南高や同窓会、PTAなどが主体。石垣小、石垣中、興南で具志堅さんと一緒だった謝名安信実行委員長は「沖縄県民が本土で肩身を狭くしていた時代、具志堅の活躍が誇りと希望を与えてくれた」と感謝した。

 興南学園の我喜屋優理事長は具志堅さんが王者になった時、社会人野球の大昭和製紙北海道でプレーしていた。「テレビの前で『俺の後輩、もっとやれ』と応援し、周りは『お前の後輩はすごいな』と見入った。沖縄の人に自信を与えた功績は大きい」とたたえた。

 車いすの三線奏者、我如古盛健さんは興南高3年10組のクラスメート。体重150キロの柔道選手だった我如古さんと、約45キロの具志堅さんは一緒に校内を練り歩く仲だったという。「お互い練習ばかりで、いつも授業中は寝ていたよな。あの時のように、これからもお互いに頑張ろう」と肩をたたき合った。

■知事も激励「沖縄の宝」

 具志堅用高さんは28日、県庁に翁長雄志知事を訪ね、国際ボクシング殿堂入りしたことを報告した。

 翁長知事は「具志堅さんはウチナーンチュの宝。これからも活躍してください」と激励した。

 具志堅さんは「若い子に夢を持っていただければうれしい」と話した。