企業合同LGBTセミナー(主催・日本トランスオーシャン航空など)が3日、那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれた。元日本航空スタッフで、現在は外資系企業で人事ビジネスパートナーとして働く谷本浩一氏が、LGBT(性的少数者)当事者として気付いた企業の課題と、今後の取り組みに期待することについて講演した。

「LGBTをきっかけにいろんな多様性に目を向けてほしい」と話す谷本浩一氏=3日、那覇市

 県内企業の役員や職員約200人が参加。谷本氏から投げ掛けられた質問を基にグループで意見交換しながら、企業がLGBTをサポートするメリットについて考えた。

 谷本氏は外資系企業に勤めた経験から、「社員の会社への愛着度を上げることが業績アップにつながる」とし、その一つとしてLGBT社員へのサポートを挙げた。「LGBTも多様性の一つ。変化が著しい現代社会では、人種や文化などいろんな違いを包含していかなければ企業は生き残れない」と説明した。

 テレビ番組をはじめとするメディアで流れるステレオタイプなLGBT像を疑問視。「当たり前だが、LGBTにもさまざまな人がいる。性的少数者と呼ばれることにも違和感がある。特別なことではなく、一つの個性として受け止めること。それは企業が社員の多様性を受け止めることになり、魅力ある企業イメージを発信することにつながる」と締めくくった。