那覇市歴史博物館は29日、琉球国王が即位儀礼など重要儀式の際に着用した国宝「玉冠」の特別展示を始めた。玉冠の展示は約2年ぶり。また、国王が玉冠とともに儀式で着用した唐衣裳などもあわせて展示している。

2年ぶりに展示された国宝「玉冠」=29日、那覇市歴史博物館

 冠は12本の金筋に、金や銀、水晶や珊瑚など7種類の飾玉計288個が色鮮やかに施され、金(きん)簪(かんざし)には王権を表す龍が2頭、精密に刻まれている。重さは約600グラムで、18世紀ごろに制作されたとみられる。

 玉冠の展示は通常、年2回開かれるが、2014年4月の前回公開以降は、県外の博物館などで展示されていた。管理上の理由などから公開は年間約30日に限られるという。

 同館学芸員の山田葉子さん(46)は「戦火を免れた、現存する唯一の玉冠。王国時代の歴史を垣間見ていただきたい」と来場を呼び掛けた。

 「玉冠」の特別展は5月8日まで。ことしは7月下旬、ウチナーンチュ大会期間中の10月下旬にも公開される。問い合わせは同館、電話098(869)5266。