オリオンビールの工場がある立地を生かした名護限定ビールの開発に向けた試飲会が3日、オリオンビール名護工場(沖縄県名護市)で開かれた。限定ビールの開発はオリオンビールと名護十字路商店連合会の共同企画。この日は酵母とホップ、色合いの3要素を組み合わせた16種の試作品の中から、話し合いで一つに絞り込んだ。試験製造をへて、10月初旬に発売される予定。

津波古紫さんがデザインした「75-Beer」ラベル

どのタイプが限定ビールにふさわしいか、試飲しながら話し合うメンバー=3日、オリオンビール名護工場

津波古紫さんがデザインした「75-Beer」ラベル どのタイプが限定ビールにふさわしいか、試飲しながら話し合うメンバー=3日、オリオンビール名護工場

 試飲会に参加したのは商店連合会、商工会、観光協会関係者13人。味わいを決める2種類の酵母や香りを決めるホップの有無、4種の色合いをそれぞれ吟味した。酵母の選定では7対6で意見が割れたが、話し合いの末にまとまった。

 限定ビールで使う酵母とホップは、いずれもオリオンビール社では初使用のもの。酵母はのどごしが爽やかな「HeBra(ヘブラ)」、深いコクのある「2042」の2種類を用意。ホップは5月にオーストラリアから仕入れた「エニグマ」「エラ」をブレンドした。

 商店連合会会長の上地安郎さん(45)は「飲めば飲むほど迷ったが、今あるオリオンビールとは違ったテイストにしたかった。みんなが納得する形で決めることができてほっとしている」と話した。

 飲食店店主の神谷康弘さん(46)は「いろんな意見を聞くうち、最初に思っていたのとは違った考えになった」と、多数決で一方的に決めず話し合って決めたことに満足していた。

 試飲会に先立ち公募したデザインラベルの発表もあり、応募作34点の中から、市在住でデザイン制作会社に勤める津波古紫(つはこ・ゆかり)さん(37)の作品が選ばれた。津波古さんは「名護の青い海と海岸線をどんな絵にしようか考えた。皆さんにかわいがっていただけるラベルになればうれしい」と笑顔をみせた。