サッカー元日本代表のFW高原直泰が代表を務める新チーム「沖縄SV」が1日、沖縄県リーグ3部で初の公式戦に臨んだ。試合は16-0でFCクボタに圧勝。選手兼任監督の高原は、35分ハーフの試合にフル出場し、2ゴールを決めた。幸先の良い船出にも「まだこれから」と気を引き締め、「沖縄に貢献するチームをつくっていきたい」と力を込めた。

初公式戦でボールを追う沖縄SVの高原直泰=具志川陸上競技場(新垣亮撮影)

 昨年12月の球団設立発表後、金武町と埼玉県でセレクションを実施した。登録選手は元Jリーガーを含む20人で、県出身は5人。2月からは本島各地で週5~6日の練習に励んでいる。

 初戦には、スタンドに100人を超す観衆が集まった。エースナンバーの10、右腕にキャプテンマークをつけた高原は「言ったことをきっちりやっていこう」と選手に声を掛け、ピッチに向かった。

 スピードを上げてゴール前のスペースに飛び込んだり、おとりとなる動きで味方をフリーにしたり、フィールドを駆け回る高原に引っぱられるかのようにチームは次々とゴールを奪った。

 試合後、圧勝にも高原は「ピッチの状態が悪いこともあったが、練習したことが出せていない。物足りなかった」と反省。選手たちを叱咤(しった)する場面もあった。

 球団発足時、高原は「沖縄に骨をうずめるつもり」と決意を述べた。現在はうるま市に暮らし、サッカーなどのスポーツを通して沖縄の地域活性化を頭に描く。「中途半端にやってもうまくいかない。自分の全てを懸ける気持ちで取り組む」とゴールを狙う姿勢と同様、貪欲だ。

 「選手たちには常に全力で戦うことを求める。将来的に目指すのはJリーグ。きょうはその一歩にすぎない」と語った。(新垣亮)