関東・関西を中心に居酒屋チェーン店「塚田農場」を展開するエー・ピーカンパニー(東京都、米山久社長)。質の高い顧客サービスで、多くのリピーターを生み出す経営手法を取り入れたのは、同社取締役副社長の大久保伸隆氏(32)だ。

大久保伸隆氏

 2006年に大学を卒業後、都内の大手不動産会社に就職したが、約1年で退職。学生時代の居酒屋アルバイトで経験した「サービスの奥深さ」が忘れられず、07年にエー・ピーカンパニーに入社した。

 翌年、塚田農場錦糸町店の店長に就任。当時、居酒屋業界は価格競争が激しかったが「お客さまは値引きではなく、値段以上のサービスを求めている」ことに着目。アルバイトの学生らから、それぞれが考えるサービスのアイデアを募って店舗で実践した。

 「飽きさせないサービス」で客の来店頻度が向上し、50坪の錦糸町店で年間2億円超の売り上げを達成。独自のリピート戦略を全店にも展開した。

 学生アルバイト約800人を対象にした「塚田農場キャリアラボ」では月に1回、講師として企業研究や自己分析などに関するセミナーを開き、就職支援にも力を注ぐ。

 ことし3月には、初の自著「バイトを大事にする飲食店は必ず繁盛する」を出版した。

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 沖縄タイムス社は11日午後2時から、那覇市久茂地のタイムスホールで経営セミナー「大久保寛司の輝く経営未来塾2016」の第1回講座を開く。ゲスト講師はエー・ピーカンパニー取締役副社長の大久保伸隆氏。「バイトを満足させながら、顧客の感動を生む」と題して講演する。受講料8千円、申し込みは事務局、電話098(869)5446。