沖縄は地震が少ない-。県や県内企業がホームページ(HP)で被災リスクの少なさを優位性に挙げ、企業誘致に取り組んでいる。震度7で大きな被害が出た熊本県も企業立地に関するHPで同じ優位性を挙げていたが、地震発生後、内容を一部削除した。琉球大学の加藤祐三名誉教授は「地震が少ないというのは誤解。熊本地震を教訓にするべきだ」と指摘する。

地震で城壁の一部が崩れ落ちた勝連城跡(2010年2月)

 県内では2010年に糸満市で震度5弱が観測されたが、県のHPには「近代的地震観測が開始されて以来、震度5以上を観測していない」と記載、県内の優位性の一つとして「地震が無い」の見出しで強調している。

 ある県内企業のHPでは、建物の耐震強度を算出する際に用いる地震地域係数を誤解し、東京の「1・0」は「危険」、沖縄の「0・7」は全国最小値で「安全」と記載している。

 加藤名誉教授は「地震地域係数を引き合いに『安全』と宣伝するのは間違っている」と危惧する。

 一方、熊本県は企業立地ガイドのHPで「過去120年間でマグニチュード7以上の地震は発生していない」として「安全地帯」と記載していたが、地震発生後に削除した。