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  • 作家・高橋源一郎さんが講演「沖縄の民主主義、憲法観を大切にして」
  • 民主主義は社会を良くする手段で、違う意見を調整するのが役割
  • 違った歴史や文化がある沖縄では本土の人に見えないものが見える

 日本国憲法が施行から69年となった憲法記念日の3日、各地でさまざまな集会が開かれた。県内では県憲法普及協議会(高良鉄美会長)などが主催する第51回憲法講演会が那覇市民会館であった。作家で明治学院大教授の高橋源一郎さんが民主主義や憲法をテーマに講演。「個人の意見を尊重するのが民主主義。本土とは違う沖縄の民主主義や憲法観を大切にして」と訴えた。会場には約1500人(主催者発表)が詰めかけた。

憲法9条について講演する高橋源一郎さん=3日午後、那覇市民会館

 高橋さんは、自分の身の回りで起きていることを考えて主張することが民主主義のスタートだと力説。「見て聞いたことを基に意見を述べてみて。本を読んだだけで、民主主義を語るのは間違っている」と参加者に呼び掛けた。その上で「組織などに所属して上から目線でものを言う『大きい人』ではなく、関心があるけど一歩を踏み出せない人などの『小さい人』の運動が大切だ」と指摘した。

 高橋さんは民主主義を「社会を良くするための手段」と定義。「おのおので意見や考え方が違うのは当たり前。それを調整するのが役割だ」と語った。

 沖縄には本土と違う歴史や文化があり、独自の視点で民主主義や憲法を語るのは重要と指摘。憲法制定に国会議員が関われず、基地の過重負担が続く沖縄では「本土の人には見えないものが見える」と語った。

 トークセッションでは高橋さん、シールズ琉球の元山仁士郎さん、石橋柚里さん、安保法制に反対するママの会@沖縄の城間真弓さんが沖縄の民主主義のあり方について議論した。県内で活動する役者による朗読劇などもあった。