生活習慣の乱れとスマホの因果関係とは興味深い。国立青少年教育振興機構の調査で、歯磨きや朝食、あいさつができないなどの生活習慣が身に付いていない子どもほど、スマホに熱中する傾向が高いという結果が出た(本紙3日付)

 ▼子どもにとっても通信手段の一つになっているスマホや携帯電話。ゲームや検索、メール機能など魅力的なツールも満載で、熱中するのも無理はない、と思う

 ▼ただ、子の成長に必要な生活習慣がスマホに影響されるのは気掛かりだ。取材の先々でもスマホを片手に微動だにしない子を見掛けるが、その隣の親もスマホにくぎ付けといった光景も少なくない

 ▼調査ではスマホの使用状況について「特にすることがない時、とりあえず携帯やスマホを操作」の割合が最も多かった。手持ち無沙汰といった感覚か

 ▼スマホが悪いわけではない。生活にとって必要な機器が、生活を支える習慣を乱す存在であってはならないはず。それを周囲の大人はきちんと伝えているだろうか

 ▼「子供たちに何ができるのか知りたければ、彼らにものを与えるのをやめるべきだ」。英国の作家・旅行家ノーマン・ダグラスはこう述べている。スマホもいいが、自ら考え行動する機会を提供してあげるのが大人の役目だろう。あすはこどもの日。大人が考える日であってもいい。(赤嶺由紀子)