熊本地震で被災し、沖縄に一時避難していた熊本県内の大学に通う学生らの任意団体「熊本沖縄県人学生有志『ゆいまーる』」のメンバー約120人が、沖縄県内での募金活動を終え、熊本県へ戻り始めている。現地での生活再建に取り組む中、学生たちは「落ち着いたら、熊本で集まろう」「困ったときは助け合っていこう」と再会や支援を約束。活動を通じて築いた絆を今後も太くしていく。

沖縄県内各地で手作りのプラカードを掲げ募金活動した「ゆいまーる」のメンバーたち=4月21日、那覇市久茂地のパレットくもじ前

 「ゆいまーる」は、一時避難していた学生らが4月20日に設立。沖縄県内学生を含むメンバー125人が、30日までの11日間で695万4869円の寄付金を集めた。募金活動はいったん終えるが、メンバー全員と情報共有できる「グループライン」などは維持していく。

 会計を担当した金城幸作さん(25)=熊本大2年=は「700万円近い額になるとは思わなかった。初日に95万円も集まり、小学生も寄付してくれた」と感謝する。活動を通じて仲良くなったメンバーと、熊本に戻っても会う予定だ。

 代表を務める喜久村睦貴さん(25)=熊本県立大4年=は、熊本市東区の賃貸アパートに複数のひびが入った。引っ越しも検討しているが見通しは立っておらず不安な日々が続く。それでも「地震前はこんなに助け合える仲間が近くにいると分からなかった。これからは心強い。困ったときに助け合えるコミュニティーを続けていきたい」と語る。

 5月4日夜、熊本市中央区の学生マンションの自宅に帰った熊本大1年の野原由梨奈さん(19)。買ったばかりのテレビの画面が割れ、復旧した水道から床上浸水し教科書などがぬれたが「自分の片付けが落ち着いたら、メンバーと協力して現地支援したい」と前を向いた。