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  • 活断層とは過去、繰り返し活動し、将来も活動が予測されている断層
  • 縦や横にずれることで地震を引き起こすが、沖縄でも89カ所を確認
  • 中村琉大教授はM7規模の地震はあり得るとし「日ごろからの備えを」

 震度7を記録した熊本地震を引き起こしたとされる活断層。国内で2千以上が見つかっていて、沖縄県内でも、可能性があるものを含めて89カ所で確認されている。琉球大理学部の中村衛教授(46)=地震学=によると、県内の活断層が動く周期は1万~2万年に1度とされ、マグニチュード(M)7クラスの地震が起きる可能性があるという。(社会部・知念豊)

県内の活断層分布の概略図

 活断層は、過去に繰り返し活動し、将来も活動すると予測されている断層。縦や横にずれることで地震を引き起こす。地表では直線的な崖や段差として残る特徴がある。

 地震学者らでつくる「活断層研究会」が1991年にまとめた調査結果によると、県内の活断層は各地に点在。沖縄本島中南部41カ所や宮古島7カ所など密集している地域もある。

 本島中南部や宮古島の地層は固い石灰岩質で、断層が動いた形跡を見つけやすい一方、本島北部は石灰岩が少なく、風雨による浸食や風化で地表が変化しやすい。中村教授は「確認されていないだけで、活断層が存在している可能性はある」と話す。

 熊本地震の原因とされる「日奈久(ひなぐ)断層帯」の活動周期が2千~3千年に1度といわれるのに対し、県内の活断層の周期はさらに幅が広いとみられている。活断層の長さも他府県と比べて短く、最長で宮古島の約30キロ。長さが短ければ引き起こされる地震の規模も比例して小さくなると考えられている。

 中村教授は「地表で確認できる一つずつの活断層は短いが、地下でつながっていたり、海底に伸びている可能性もある。活断層を原因とする地震の予測は難しいが、いつ起きてもおかしくない」と指摘。M7規模の地震はあり得るとし「日ごろからの備えが必要」と話した。