生前の翁長雄志沖縄県知事による後継指名が明らかになったことで、県政与党や労働団体でつくる「調整会議」が着手した人選作業は白紙に戻る。複数の与党関係者は「知事の遺志は重い」との認識を示しており、候補は知事が音声に残した金秀グループの呉屋守將会長(69)と、自由党の玉城デニー幹事長(58)の2氏から選ばれる公算が大きくなった。(政経部・大野亨恭)

沖縄県知事選などを巡る日程

 調整会議が17日に開いた選考委員会では、呉屋氏のほか謝花喜一郎副知事(61)、赤嶺昇県議会副議長(51)が推薦された。呉屋氏、謝花氏には意志確認があった一方、赤嶺氏には打診がないという。赤嶺氏を推した会派おきなわなどからは選考の在り方に不満が漏れており、3氏からの一本化は波乱含みだった。

 会派おきなわは、知事が指名した呉屋氏、玉城氏のどちらかで決まれば支援する意向を持っており、翁長氏再選を目指して会派おきなわがつくった「政経懇和会」の19日の会合で最終的に諮る構え。翁長知事の生前の意思が明らかになったことで、与党候補がまとまる道筋が一定付いたともいえる。

 翁長知事が2氏を挙げたのは、革新から保守まで幅広く支持をまとめられると考えたためとみられる。「政経懇和会」には経済界や保守中道の議員らも名を連ねている。仮に呉屋、玉城両氏のどちらかにまとまれば、4年前に翁長知事を誕生させた「オール沖縄」体制の再構築となる可能性がある。