【国頭】奥間小学校が1961年に始めた集団登校が55年を迎えた。交通安全運動のモデル校として、数多くの表彰も受けている。集団登校は(1)交通事故から子どもを守る(2)各集落、班の児童会活動の強化(3)先輩と後輩の心の絆を結ぶ(4)遅刻の防止-などを目的に始まった。

国道58号線沿いに浜、半地方面へ下校する子どもたち=国頭村

 奥間小の通学区域は浜、半地、比地、鏡地、奥間の5集落。浜が最も遠く、学校まで約40分かかる。5集落で九つの班があり、それぞれ集合場所と時刻を決めている。班長が登校用旗を持って先導、副班長が最後尾になって列を整え、いたわり合って登校する。

 浜区で出発を見守っている宮城幸子さんは「1年生がいるが、声を掛け合っているので安心」。鏡地区の山城由美さん(49)と仲間晴美さん(52)は「元気よく集合場所に集まり、全員の確認をして出発しています」と目を細める。

 浜区の島袋榮一区長と鏡地区の仲間正弘区長は「無事故で55年続いていることに感謝している」と喜ぶ。前PTA会長の田場盛久さん(48)は「異年齢の子どもたちが行動を共にする機会が少なくなり、年長者への敬意が希薄化してきた。先輩が後輩を見守って安全登校ができている」と話した。

 学校も毎年、集団登校を指導している。久高利美子校長は「自分の命は自分で守る。危険を避ける心を身に付けよう」と呼び掛けた。これまでに63年辺土名地区警察署長、64年琉球警察本部長、76年県警本部長、77年全日本交通安全協会長などから表彰を受けている。(山城正二通信員)