新基地建設が予定される名護市辺野古沿岸部で9日、ボーリングに使用するスパット台船2基のうち、1基が解体された。新基地建設をめぐる県と国との和解に伴う工事中断の一環とみられる。

 海上に抗議船を出した市民グループによると、同日午前から台船の解体に向けて準備する様子が見られたという。正午すぎには2基ともあったが、午後3時ごろには1基しか残っていなかった。

 県は国が和解に応じて工事を中断した当初から、海上のフロートやアンカー、スパット台船の撤去を求めてきたが、4月の作業部会で国はフロート撤去以外は明言していなかった。

 抗議船に乗っていた市民グループの一人は「解体されたとはいえ、フロートの撤去も含め作業は進んでいない。台風時にはもっと短時間に撤去する。なぜ、こんなに時間をかけるのか」と批判。ヘリ基地反対協の安次富浩共同代表は「知事の埋め立て承認取り消しの効力が生きており、海中のコンクリートブロックの撤去なども含め、原状回復すべきだ」と話している。