【イチからわかるニュース深掘り】統一地方選挙

 -ことしは県内のいろんな地域で選挙があるって聞いたけど、本当?

首長・議員選挙が行われる市町村

首長・議員選挙が行われる市町村

 「統一地方選挙のことだね。『統一地方選挙』というのは、地方公共団体(都道府県や市町村)の議会議員や首長を選ぶ選挙のうち、任期満了日の近いものを同じ日に統一して行う選挙のことなんだ」

 -どうして同じ日にするの?

 「一斉に実施することで新聞やテレビに取り上げられる機会が増えて、選挙に注目や関心が集まりやすいという狙いがあるよ。投票率を上げるための作戦だね。議員選挙と首長選挙を同時に行った場合、選挙にかかる経費や事務作業の負担を減らせるというメリットもあるんだ」

 -ふ~ん。それで統一地方選挙はいつあるの?

 「9月9日に行われるよ。この日に名護市をはじめ26市町村で議員選挙があるんだ。県内の6割を超える市町村の議員選挙がこの日に行われるわけだね。伊是名と大宜味の村長選挙も同じ日だよ。9月2日には本部町長選挙、北谷町・今帰仁村の議員選挙があるんだ」

 「このほか9月に急きょ実施されることが決まった選挙があるよ。翁長雄志知事が亡くなって、11月に予定されていた知事選が9月30日に早まったんだ。この日はもともとうるま市の議員選挙が行われる予定だったけど、知事選に宜野湾市の佐喜真淳市長が出馬することになったため、宜野湾市長選挙も同時に行われることになったんだ。県議会議員の補欠選挙もあるね」

 -統一地方選挙はよその県でも同じ日に行われるの?

 「実は沖縄県の統一地方選挙の時期は全国とタイミングが異なっているんだ。全国の統一地方選挙は来年4月の予定だよ。全国では戦後、新しい地方自治制度がつくられて、1947年4月に地方公共団体で一斉に選挙が行われたのが始まりだったんだ。本来、選挙は地方公共団体が自主的に定めて行うのが原則だけど、バラバラに行うと混乱したり、関心が薄れてしまう可能性があるんだよ。だから、4年ごとに特例法をつくって期日を統一して選挙を行うようにしているんだ。でも途中で市町村が合併したり、首長が死去・辞職したり、議会が解散したりして、同じ日に行う『統一率』は下がってきているよ」

 -沖縄は特例法はないの?

 「沖縄県はこの特例法の対象外なんだ。沖縄では県選挙管理委員会が、各市町村に希望日を事前に調査した上で、外出する人が多い連休を避けたり、任期満了日ぎりぎりにならないような日を選んで、その日に統一して行うよう呼び掛けているんだよ。それが今回は9月9日。でも、その日に地域の大きな行事が入っていて、9月2日にずらした自治体もあるよ」

 -どうして沖縄県だけ違うの?

 「沖縄の歴史と深い関わりがあるんだ。沖縄は戦後、米軍の統治下に置かれたんだよ。沖縄では1950年9月、軍政府の布令によって一斉に議員選挙や首長選挙が行われたのが、統一地方選挙の始まり。本土復帰後も、4年に1回、そのサイクルで任期満了になり、選挙の時期がやってくるというわけなんだ」

 -そもそも選挙ってなぜ必要なの?

 「私たちは買い物をするとき消費税を払っているし、仕事を始めたら、所得税や住民税を納めるようになるよね。その税金を『予算』という形でどう使うか決めるのが選挙で選ばれた議員や首長なんだ。予算をはじめ、私たちの暮らしや未来に直接関わることを決めるんだ。だから、しっかりとした考えを持った人を選ばなくちゃね」(統一地方選取材班・高崎園子)