水族館裏にいたスナギンチャクが実は、日本初記録種だった-。琉球大学と沖縄美ら海水族館は11日、スナギンチャクの一種「ダルマスナギンチャク」を国内で初めて発見したと発表した。これまで中央インド太平洋から台湾までで生息が確認されている種で、一般的なスナギンチャクと異なり、岩などに固着せず単体で生活する非常に珍しい生態を持つという。

触手を開いたダルマスナギンチャク(沖縄美ら海水族館提供)

 実はこのスナギンチャク、本部町周辺の浅い砂礫(されき)底で採集されたものの当初は日本初記録種と気付かれず、同館バックヤードの水槽で他の生物に交ざって飼育されていた。

 2月、琉球大理学部のジェイムズ・ライマー准教授が同館を視察で訪れ、初記録種の可能性を指摘。同館職員との共同研究を経て先月、オンラインジャーナル「ファウナ リュウキュウアナ」で日本初記録種として発表した。

 同館は「ごく身近な環境でも珍しい種が発見されるという、沖縄の生物多様性を示す興味深い例だ」とコメント。ダルマスナギンチャクは29日まで、「サンゴ礁への旅個水槽」で見られる。