社民党の吉田忠智党首は12日の常任幹事会で、参院選の情勢が厳しいとした上で「民進党との合流も一つの選択肢として考えなくてはならない」と述べた。党単独で戦う可能性や、比例代表で他の野党との「統一名簿」方式を採用する考えも提案した。合流には社民党内で異論が強く、実現は見通せない。

照屋寛徳衆院議員

 出席者によると、新しい政治団体を設立して参院選に立候補する意向を表明した、憲法学者の小林節慶応大名誉教授と共闘する案も挙がったという。

 沖縄県選出で社民の国対委員長を務める照屋寛徳衆院議員は沖縄タイムスの取材に、自らが民進党に合流することはないと答えた。

 吉田氏の発言は「唐突感がある。党として議論されていない」とした。その上で「名護市辺野古の新基地建設反対との公約を掲げて当選した。『凍結』とする民進党との政策とは相いれない。改憲に対する考え方も一致しない」と、合流に強く難色を示した。

 吉田氏は民進党の岡田克也代表に、自身の発言内容を電話で伝達。別の民進幹部には、社民内の意見集約を急ぐ意向も示した。

 単身でも民進に合流するかと記者団に問われた吉田氏は「それはない」と党分裂の可能性は否定した。

 民進は現時点で、党と党の合流には消極的。幹部は「個人として参加してほしい」としている。

 社民の常任幹事会では、19日の幹事会で参院選の方針を最終調整すると確認。今月末に地方組織も加えた機関会議で、対応を議論することも決めた。吉田氏は「社民党の政策、社会民主主義を日本に残すためにどうしたらいいのか。戦略的な戦いのあり方を考えないといけない」と語る中で、統一名簿方式や民進党との合流案に言及した。

 社民の所属議員は衆院2人、参院3人。参院選では吉田氏と福島瑞穂副党首が改選を迎え、比例代表から立候補する。