若者の低投票率が続く選挙の状況は、古い商店街が抱えるジレンマと構図が似ている。常連客の高齢化でお年寄り向けの商品が店頭に多く並ぶと、若者の客足は遠のき、商品はさらにお年寄り向けになる

▼若者の投票率は低い。投票率が高い高齢者の声が政策に反映されやすく、日本の政治はシルバー民主主義とも呼ばれる。自分たちの声が届かないという諦めが、若者の政治離れに拍車をかけている

▼夏の参院選で投票できる年齢が18歳に引き下げられる。若者の政治的な関心に注目が集まり、各政党も政策発信を強く意識している

▼若者の政治参加を促す活動に取り組むNPO法人ユース・クリエイト代表の原田謙介さん(30)は「『投票に行け』というだけではなく、身近な問題に政治がかかわっていることを伝える必要がある」と指摘する

▼若者の意識改革も必要とする原田さんは「世界に例のない少子高齢化社会を迎え、若者世代の負担は増す。今、声を上げることが自分たちや次の世代の未来への責任」と訴える

▼実現型ディスカッション企業「がちゆん」と沖縄タイムス社は15日午後1時から、タイムス本社で主権者教育のイベントを開く。高校生や大学生、専門学校生らが「政治的関心とは何か」をテーマに意見を交わす。未来をつくる若者の後押しをしていきたい。(与那原良彦)