【バンクーバーで大野亨恭】北米出張中の翁長雄志知事は14日から訪問するワシントンDCで上下両院の議員合わせて10人程度と会談する予定であることを明らかにした。13日午後(日本時間14日午後)、滞在先のカナダ・バンクーバー市内で沖縄タイムスなどの取材に答えた。

 会談は、16、17日で調整している。昨年6月に会談したマケイン氏とも会うとみられる。翁長知事は、会談が実現した際には、昨年10月に名護市辺野古の新基地建設を阻止するために埋め立て承認を取り消したことや、裁判で和解合意し、国側が執行停止を取り下げ工事を中断したことなどを伝えると強調した。

 また、和解に応じた理由を安倍晋三首相が米側へ「急がば回れ」と説明したことに、「そんなものが国際情勢の中であり得るのか」と批判。政府には、県民に寄り沿い物事を解決する姿勢がないと非難した上で、「辺野古の新基地建設は不可能だ」と述べた。

 また、政府が土砂投入などの方針を固めたにもかかわらず現在まで実際の埋め立て工事に着手していないことに触れ、「(新基地建設の日米)合意自体が厳しい状況になっているのではないか」と語った。

 今後、国地方係争処理委員会の結論が出たときや、その後の国との裁判で判決が出た際などを念頭に、「大変重要な時期には必ずもう一度ワシントンへ来るだろう」と述べ、時期を見極めた上で再度訪米する考えも示した。

 知事は9日から第6回世界のウチナーンチュ大会のPRのためハワイや北米を訪問中。14日に最後の訪問地であるワシントンDCに入る。