【久高泰子通信員】パリ文化地域左岸の7区にある「MIZEN Art Gallery(美然アートギャラリー)」で4月28日から5月12日まで、「沖縄の陶器・リュウキュウ」と題する壺屋焼きの展示販売展が開かれ、沖縄を代表する壺屋焼きの名手の作品が並んだ。コレクターや陶芸家、日本美術の愛好者らが訪れ、琉球独自の伝統的芸術性の高い陶器を評価。順調な売れ行きをみせた。

「沖縄独特の文化に触れてほしい」と呼び掛けた小畑代表取締役=パリ・ミゼンアートギャラリー

 会場には消滅寸前の壺屋焼きを復活させ「壺屋三人男」と称された小橋川永昌、新垣栄三郎や、「琉球陶器」保持者指定の県初人間国宝の金城次郎(いずれも故人)のほか、壺屋焼き陶芸を継承する小橋川永昌の家族らの作品、18世紀の壺屋焼小壷など11点を展示した。

 同ギャラリーの小畑美果代表取締役は「展示品を通し、沖縄の美の独特な力強さや歴史などさまざまな角度から沖縄文化を発見してほしい。作品の持つ美しさと共に、作家たちの愛する沖縄の自然、その雄大な輝きを感知してもらえたら」と意義を語った。

 同ギャラリーは2013年にオープン。小畑さんと西洋の中世・ルネサンス美術専門家のMario RIZZARDOを中心に、日本の芸術を紹介している。今回は小畑さんが約10年、頻繁に訪れた沖縄の美の第一弾として壺屋焼をテーマに開催。日本美術に詳しい来場者らから「ハイクオリティー、ハイセンスなセレクションで、非常に興味深い企画」と称賛された。

 同ギャラリーはパリの国立美術館や文化・教育施設と多様な連携を持ち、日本とヨーロッパの架け橋となる文化交流の場を提供している。