【仲地清通信員】台湾と沖縄との交流に尽力し、戦後は英文で「琉球史」を著し沖縄タイムス賞感謝賞を授与された故ジョージ・カー氏の特別展「生涯台湾のため尽くした米国人」(主催・台北市観光局)が、台北市内の台湾探索館で開かれている。

台北市内で掲げられているジョージ・カー氏特別展のポスター

 沖縄県公文書館からの提供写真や教え子の証言ビデオなどで当時の様子を伝えている。22日まで。

 カー氏は戦前、台湾高校、台北一中で英語教師として活躍。台湾に住んでいた沖縄県出身者の指導にあたり、戦後は沖縄から米国へ留学した留学生を世話するなど沖縄県出身者との交流も深かった。

 また戦後は台湾の米領事館で副領事を勤め、台湾から沖縄へ引き揚げる県身者を世話した。

 展示会で県公文書館から提供された写真には、元沖縄公文書館長の宮城悦二郎さんや元沖縄銀行頭取の久手堅憲次さんらと交流する姿もある。

 会場では台北一中学時代の教え子の一人、川平朝清さん(元RBCアナウンサー、元沖縄放送協会会長)のビデオ証言も流され「ほっそりした先生で、アメリカ式の授業は人気があった。権力者が嫌いで、さらに権力を受け入れる人も嫌いだった。副領事として米連邦政府へ報告した2・28事件などの内容に台湾政府が不満を示し、それが原因で帰米したと聞いている」と振り返っている。