【久米島】かつて沖縄の特産だったパナマ帽(アダン葉帽)の復活継承にと町在住のパラグライダーガイド木村麗子さん(49)による作り方の本が完成した。20日からインターネット通販アマゾンのサイトで販売されるほか書店店頭での取り寄せなども可能になる。木村さんは「新たな沖縄の工芸品としてパナマ帽に関心を持ってもらえたら」と復活に期待している。

完成した「琉球パナマ帽の作り方」を手にする木村麗子さん(提供)

本ではパナマ帽の編み方などが写真入りで説明されているほか沖縄の風景写真なども多数収められている

完成した「琉球パナマ帽の作り方」を手にする木村麗子さん(提供) 本ではパナマ帽の編み方などが写真入りで説明されているほか沖縄の風景写真なども多数収められている

 完成したのは「アダンの葉で編む琉球パナマ帽の作り方」(林檎プロモーション発行、税抜き1700円)。A4判36ページのコンパクトな作りだが、原料となるアダン葉採集などの準備から編み上げまで全工程を盛り込んで「初めてでも一人で作り上げられるはず」(木村さん)。

 昨年5~6月にかけインターネットのクラウドファンディングで小口の出資を募り、集まったうちの約50万円で制作出版にこぎ着けた。初版発行は2千~3千部の予定という。

 沖縄のパナマ帽づくりは約110年前に神戸からの寄留商人が竹細工の技法をもとに創案したとされる。欧米では高値で取引され、女性が現金収入を得る手段として最盛期には2万人以上が従事する、サトウキビに次ぐ沖縄の主要産業だった。しかしアダン乱獲と沖縄戦で途絶え、編み方も継承されていない。

 木村さんは「材料のアダンは奄美や小笠原にもあるし、アダンの代わりにビーグ(い草)や月桃の葉を使うのもいい。いろいろ活用してもらえたら」と話していた。問い合わせや注文は木村さん、電話090(5922)5283。