沖縄は、44年目の復帰の日を迎えた。1952年にサンフランシスコ講和条約により切り離され、復帰までの間、米軍統治による人間が人間らしく生きる権利が抑圧された苛酷(かこく)な日々を強制されてきた。そして、「即時無条件全面返還、平和な島・沖縄」を強く望んだ復帰の思いとは裏腹に、日米安保条約により米軍基地が居座り続け、戦後71年、そして復帰44年たった今日、米軍基地はさらに強化、拡大されている。

 安倍政権は、名護市辺野古に新たな基地建設を推し進めている。滑走路は2本になり、軍港機能が併設され、耐用年数200年ともいわれる強固な米軍基地である。沖縄への過重な基地押し付けは断じて許せるものではない。「辺野古が唯一の解決策だ」とする政府の傲慢(ごうまん)なやり方は、地方自治をはじめ、憲法を否定し民主主義の崩壊を示している。

 また、生物多様性の美ら海を埋め立てることは観光立県沖縄の未来を崩壊させることだ。東村高江では、ヘリパッド建設が強行され、昨年完成した2基が既に運用されている。集落に隣接するヘリパッド建設は住民を標的にした訓練をするものであり、米軍の占領状態そのものだ。与那国島への自衛隊配備などは沖縄が軍事基地の島になることであり言語道断である。捨て石にされた71年前の惨烈な戦が県民の心によみがえる。

 安倍政権は、安保法制を強行採決し、戦争へと突き進んでいる。多くの国民が反対の声をあげたが、強権的政治の暴走を続け、アジアで最も危険な国になろうとしている。

 私たちは、平和行進と本大会の成功をともに確認し、日米両政府によって推し進められる米軍基地の強化、拡大に強く反対することを表明する。さらに続発する米兵による凶悪犯罪を糾弾し、日米地位協定の抜本的改正を強く要求する。

 また、東日本大震災の復興と先月発生した熊本地震の犠牲者へのご冥福と早期の復興を心から願い、すべての原発の再稼働を許さず、脱原発社会の実現を確認する。戦争への道を踏み出そうとする政府の戦争政策、憲法改悪に抗し、わが国とアジア近隣諸国、そして世界平和のために闘い抜く。このことを本大会で宣言する。

 2016年5月15日  復帰44年・平和とくらしを守る5・15県民大会