かつての沖縄戦の激戦地に立ち、「米軍基地のない平和な島」を願った。本土復帰から44年を迎えた15日、約2500人(主催者発表)が集まった那覇市の新都心公園。「沖縄の思いを全国に届けよう」。基地が返還された街の発展ぶりを目に焼き付けつつ、思いを一つにした。

肩を組み「沖縄を返せ」を合唱する大会参加者=15日午後、那覇市おもろまち・新都心公園

 44年前のどしゃ降りとは打って変わり、灼熱(しゃくねつ)の太陽が照りつけた。行進を終えた参加者は、噴き出る汗をぬぐいながら公園の芝生に腰を下ろした。

 「皆さんが座っているシュガーローフは、日米が攻防を繰り広げた地。基地が返還された今、活気のある街になった」。司会を務めた沖縄平和運動センターの大城悟事務局長は声を張り上げた。「基地が振興の阻害要因ということをこの地が示している」の言葉に、拍手が沸いた。

 「基地の中に沖縄がある現実をまざまざと見せつけられた」「地元に帰って共に頑張りたい」。登壇した県外からの参加者は思い思いの感想を語る。

 「沖縄の人権・自治を取り戻すまで頑張ろう」。全員で拳を空に突き上げ「沖縄を返せ」を合唱した。

 会場周辺では大音量のマイクで参加者に罵声を浴びせる複数の街宣車が徐行や停止を繰り返し、渋滞を引き起こした。警察官が車線を通行止めにして回り道を促すなど、一時混乱した。

 様子を見つめていた大阪府の中学教諭、神山卓也さん(45)は「大阪の人の多くは5・15が何の日か分からない。こうして県民同士がいがみ合う現実や、過重な基地負担を生徒たちに伝えたい」と話した。