15日、東京・有明でプロバスケットボールの琉球ゴールデンキングスがTKbjリーグ最多となる4度目の頂点に立った。日本復帰44年の日に、高さではなく速さで制す「沖縄バスケ」の神髄を全国に見せつけた

 ▼とにかく生半可な運動量ではない。身長が高くない分、走り回って相手をスタミナ切れに追い込み、残り10分で一気に突き放す。このスタイルを最後まで貫いた

 ▼キングスにはbjナンバーワンと呼ばれるファンがいる。約千人が沖縄から有明に駆け付け、金色のスティックを打ち鳴らして選手を鼓舞。伊佐勉監督は「指笛が聞こえて鳥肌が立った。ホームにいる気分になった」と後押しに感謝した

 ▼1978年の山形総体で、「辺土名旋風」を巻き起こした辺土名高チームの平均身長は169・8センチ。それでも全国3位になった超高速プレーが「沖縄バスケ」の原点だ

 ▼伊佐監督は「辺土名のスピードには及ばない」と謙遜するが「体が小さいチームは運動量や横の動き、スピードで勝負するしかない。キングスの方向性と同じ」と語る

 ▼秋からはBリーグに舞台を移し、日本代表クラスがそろうNBLチームと覇を競う。そこで勝ち抜くための課題は「身長はもう伸びない。よりスピードアップする」。沖縄バスケを体現するキングスがさらに速度を上げ、どこまで昇り詰めるのかに注目だ。(磯野直)