2016年産モズクの生産量が、17日時点で前年比6割減の5281トンとなっていることが分かった。今月中にほとんどの漁協が収穫を終える見通しで、6年ぶりに1万トンを割り込む可能性が高い。2年連続の減産に漁業者からは「収入減は避けられない」と悲鳴が上がる。県もずく養殖業振興協議会が主要産地の17漁協に聞き取りしまとめた。(政経部・照屋剛志)

モズクの生産量の推移

 収穫がまだ終わっていない漁協や、漁業者が直接、加工業者に販売する分が集計されていないため、生産量は5281トンから増える見込み。

 同協議会は「あくまでも概算値で、最終的には増える」と前置きし、「これから盛り返す漁協もあると思うが、厳しい結果になる」とした。数年前から県外業者などから引き合いが強くなり、需要が高まっていただけに、減産が需要低下につながらないか懸念する。

 モズクは通常3期に分けて生産する。1、2期の種付けをする昨年冬は海水温が例年より2度ほど高く、モズク以外の海藻が養殖網に繁殖する被害が多発。網ごと廃棄処分せざるを得ず、収穫量が大きく落ち込んだ。

 3期目以降は順調に生育していたが、今年1月にあった寒波で記録的な低温となり、モズクの根腐れも相次いだ。

 モズク生産量は、需要の高まりも追い風に11年から4年連続で増加し、14年には2万トンを突破した。

 一方、15年は収穫期の台風接近や日照不足などによる生育不良で1万3742トンと3割以上落ち込む不作だった。

 勝連漁協の上原勇行組合長は「昨年も不作で厳しかったのに、2年連続での減産は漁業者にとってはつらい状況だ」と嘆く。

 八重山漁協は3、4期目から収穫が安定してきた。与那嶺幸広市場販売課長は「収穫が終わらないと、具体的な数字は分からないが、1、2期目の減産分を取り戻すのはきつい」と話した。