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  • 那覇市が「通勤利用」を防ぐ目的で2公園の駐車場有料化を開始
  • 「いつも満車で困っていた」「公共施設なのになぜ」と市民は賛否
  • 有料のテニスコート利用者からは「二重徴収だ」と指摘もあった

 那覇市が4月から新都心公園と漫湖公園の駐車場で始めた有料化実験。実施理由について、市は「10年前から問題が続く利用者以外の長時間駐車対策」のためとする。市民からは「公共施設の駐車場は無料にして」と反発の声が上がる一方で「通勤利用者などが駐車し、常に満車状態なら有料化も賛成」との意見もある。 (社会部・又吉俊充)

利用者でにぎわう週末の新都心公園。駐車場では空きを待つ車列ができていた=14日午後3時17分、那覇市の新都心公園

 特に利用が多いとされる週末。14日午後、新都心公園では少年サッカーのイベントが開かれ、多くの家族連れでにぎわった。満車となった駐車場の周辺には空きを待つ車列も。料金は最初の1時間は無料。1時間ごとに100円が発生、1日の最大料金は場所や曜日で異なり400~600円だ。

 有料化について市民の反応は賛否さまざま。ウオーキングで毎日利用する那覇市の無職男性(64)は「4月まではいつも満車で入れなかった」と賛成する。1~5歳の子ども3人を遊ばせていた同市の会社員女性(30)も「以前は割り込み駐車も多かったが有料化で整理された」と賛同する。

 一方、週に3回子どものサッカーで利用する同市の会社員男性(51)は「公共施設なのだから無料にすべきだ。朝の通勤時間などを施錠すれば通勤目的などの利用者は使えなくなるのでは」と提案する。同市の自営業女性(39)は「2時間100円でも毎回は痛い。満車なら近くで空くのを待つ」。複数のテニスコート利用者からは「事前に2時間700円の使用料金を払っている。駐車場代も払うのは二重徴収だ」との指摘もあった。

■指導も効果なし

 那覇市公園管理課によると、目的外利用者の駐車は約10年前から問題化し、市は両公園で指導してきたが効果がなかったという。12年度には公園利用者約3800人にアンケートを実施、適正料金を検討して実施に踏み切ったという。実証実験の期間は3年で、市は来年4月をめどに再度アンケートして有料化の賛否を問う。今回徴収した料金は公園の維持・管理費に充てる。

 今回の2公園に加え、松山公園の駐車場も7月から有料化される予定だ。道向かいの福州園と連携施設と併せて指定管理者の那覇市観光協会が管理し、収入は福州園の維持管理費に充てるという。

■減免措置は可能

 利用外目的者を排除するために公園駐車場を有料化することについて、香川大学の三野靖教授(地方自治)は「一律負担は対応策として工夫が足りない印象だ」と指摘する。「小中学生のスポーツ大会など公共性の高いイベントでも駐車料金が必要なら参加者は負担感を感じる。テニスコートなど有料施設を使用する場合は事前に減免手続きも可能なはず。公園利用者にしっかり対応すれば、一定の理解を得られるはずだ」と話す。