沖縄県うるま市大田の会社員の女性(20)が4月下旬から行方不明になっている事件で、沖縄県警は19日、死体遺棄容疑で、元海兵隊員で米軍属の男(32)=与那原町=を緊急逮捕した。容疑者は「動かなくなった女性を雑木林に捨てた」と、容疑を認めているという。逮捕容疑は、4月28日午後8時13分ごろから翌29日午前2時40分ごろまでの間に、恩納村安富祖の雑木林に女性の遺体を遺棄した疑い。

うるま署に移送された容疑者(右上)=19日午後3時51分、うるま市大田

最後に携帯電話の位置情報が確認された地点と遺体発見現場

うるま署に移送された容疑者(右上)=19日午後3時51分、うるま市大田 最後に携帯電話の位置情報が確認された地点と遺体発見現場

 容疑者は女性の殺害をほのめかす供述をしており、殺人容疑で調べを進める方針。殺害に至る目的として暴行容疑も視野に全容解明を目指す。

 度重なる米軍関係者の犯罪に、過重な基地負担を抱える県内からは反発の声が上がった。米軍普天間飛行場の辺野古移設にも影響を与えるのは必至だ。

 県警によると、女性の遺体は県道104号から約10メートルの雑木林に野ざらしで、大部分が白骨化していたという。発見当時、黒色っぽい上着と短パンとみられる着衣があった。歯形から本人と断定した。スマートフォンや靴は発見されていないという。20日に司法解剖し、死因などを調べる。

 県警によると、2人に接点はない。女性が失踪した当時、防犯カメラから容疑者が乗った赤色のスポーツタイプ多目的車(SUV)車を割り出し、16日に任意で事情聴取した。調べに対し、容疑者に動揺するそぶりがあったという。

 19日午後の任意の調べで、本人の供述通りに恩納村の雑木林から女性の遺体が見つかった。女性の殺害方法や動機などについて慎重に調べる方針だ。

 県警刑事部は同日、渡真利健良刑事部長をトップとする特別捜査本部を設置した。

 女性は4月28日午後8時ごろ、交際相手の男性に「ウオーキングしてくる」と無料通信アプリLINE(ライン)で伝えて外出。翌29日午前2時ごろ、交際相手が送ったメッセージを確認した記録が残されていたのを最後に、足取りが途絶えていた。

 米側は在沖米軍トップのニコルソン四軍調整官が19日午後、安慶田光男副知事に電話で謝罪した。20日にあらためて県庁を訪れ、謝罪する。日本側も外務省の水上正史沖縄担当大使と沖縄防衛局の井上一徳局長が20日午前、安慶田氏を訪ね、謝罪する。