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  • 石破茂元防衛相が、沖縄への米軍基地集中は政治的なものと認めた
  • 基地の必要性などについて米側に異議を述べる権利が必要と主張
  • 辺野古新基地は「誠心誠意努力する」と現政権の強硬姿勢を暗に批判

 石破茂元防衛相が、自身の公式サイトで、沖縄に米軍基地が集中している理由について、「(本土の)反基地闘争を恐れた日本とアメリカが、沖縄に多くの海兵隊の部隊を移したからだ」と説明している。政府はこれまで、沖縄に基地を置く理由に地理的優位性などを挙げているが、元防衛相が政治的要因を認めた形だ。

石破茂氏

 閣僚経験者が本土の反対を懸念して、沖縄に米軍基地が集約されたとの経緯について発言するのは初めてとみられる。

 サイトは石破氏の自民党総裁選出馬に伴い開設したもの。「47都道府県のみなさまへ」と題し、47通りの動画が設けられている。

 石破氏は沖縄向けのメッセージで、沖縄に集中する米軍基地に関し、「1950年代、反米基地闘争が燃えさかることを恐れた日本とアメリカが、当時まだアメリカの施政下にあった沖縄に多くの海兵隊の部隊を移したからだと聞いている」と説明。

 その上で「岐阜や山梨に海兵隊の司令部があり、本土のあちらこちらに散らばっていた。それを沖縄に集約するような形で、こんにちの姿ができあがった。このことを決して忘れてはならない」と指摘し、本土側の理解の必要性をにじませた。

 「なぜ、ここにこの基地が必要なのか、日本で代替できるもの、存在意義が乏しいもの、そういうものに対しては異議を述べる権利を日本は手にするべきだ」とも語った。

 米軍普天間飛行場の辺野古移設にも触れ、「粛々と進めるのではなくて、沖縄のご理解を得るために、誠心誠意の努力をしたい」と、安倍政権の強硬的な姿勢を暗に批判した。