元海兵隊員で米軍属の男による死体遺棄事件で、外務省の水上正史沖縄大使と防衛省の井上一徳沖縄防衛局長は20日午前、県庁に安慶田光男副知事を訪ね、「大変な惨事になったことを重く受け止め、おわび申し上げる」と謝罪した。安慶田副知事は「非人間的な事件で基地と隣り合わせの生活を余儀なくされている県民の衝撃は大きい」と述べ、強く抗議した。

死体遺棄の容疑で米軍属の男性が逮捕されたことを受け、安慶田光男副知事(右)に謝罪する外務省の水上正史沖縄担当大使(中央)と沖縄防衛局の井上一徳局長(左)=20日午前10時39、県庁

 安慶田副知事は、県内で米軍人、軍属の事件、事故が繰り返され、日米両政府が「綱紀粛正」「再発防止」の徹底に言及するにもかかわらず、「目に見えた形で改善されていない」と憤りを示した。さらに3月末の米海軍兵による準強姦(ごうかん)事件後にワーキングチームが開かれたことも踏まえ、「(再発防止策は)その場限りのポーズではないか」と投げ掛けた。

 被害者の女性に対しては「人生設計を立て、胸を膨らませていた年齢だ。家族を考えるとやるせない」と声を落とした。

 水上大使は謝罪の理由について「沖縄県に基地があることが、結果として人命が損なわれるという多大な被害を与えたことに責任を感じており、おわびした」と話した。