16日に引退する沖縄県出身歌手の安室奈美恵さんが12日、沖縄市のプラザハウスショッピングセンターで開かれている自身の展覧会「Final Space」(主催・沖縄タイムス、日本テレビなど)を訪れた。故郷の訪問で全国4会場を「制覇」。おなじみとなったお笑いタレント、イモトアヤコさんとの写真パネルに「緊張する~」と言いながら、サインを書き込んだ。

沖縄会場にあるイモトアヤコさんとの写真パネルに、安室奈美恵さんが書き残したサイン(右下)

 2012年に台風接近で中止となった20周年記念沖縄ライブの幻の衣装やセットリストの前では「リハーサルまでしていたんだよね」と回顧。引退表明直前の昨年9月、宜野湾市で開かれた25周年記念ライブも、台風の影響でリハーサルや一部演出を変更した経緯があり「できて良かった。ぎりぎりでしたよねー」としみじみ話した。

 NHK紅白歌合戦の衣装を目にすると「年末の大イベント。これに出て初めて一人前という思いがあった。他のアーティストさんも一挙に集まるから、すごい緊張しました」と感慨深げ。中でも、出産による1年の休業から復帰した1998年、黒地に花の模様が付いた衣装の前では「1年間、全く歌っていなかったので不安で。(観客が)温かく迎えてくれたので、意外すぎてびっくりした」とステージ上での涙の理由を語った。

 「わあ、すごい。ここに飾られているんだ」。そう声を上げたのは、5月に受賞した県民栄誉賞の展示に進んだ時。実物の表彰状に「思いのほか重かった」と振り返り、本紙号外にも目を通した。表彰式で感極まる映像の中の自分には「ああ、泣かないでー」と手を振り、励ましていた。