沖縄県うるま市の会社員女性(20)の遺体が恩納村内の山中で見つかった遺体遺棄事件で、沖縄県警が死体遺棄容疑で逮捕した米軍属の容疑者(32)が「女性を暴行し、刃物で刺した」と供述していることが20日、分かった。女性の胴体部分の骨には刃物による複数の傷があり、県警は殺人容疑でも調べを進めている。県警は同日、死体遺棄容疑で那覇地検に送致した。

那覇地検へ送致される容疑者=20日午後2時33分、うるま署

 捜査関係者によると、容疑者は「わいせつ目的で女性を狙った」などと供述している。県警は同日、女性の遺体を司法解剖したが、遺体は白骨化しており、死因は不明とした。

 一方、女性の骨には下腹部など胴体部分に複数の刃物傷があり、死因との関連も調べている。

 女性は4月28日、交際相手の男性に「ウォーキングしてくる」と無料通信アプリLINE(ライン)で伝えた後、行方不明になった。

 県警は、女性が歩いたコースの防犯カメラ映像を解析。往来した約300台の車両の持ち主に事情を聞いたところ、容疑者が動揺した様子を示したという。

 任意提出させた車両を調べたところ、女性のDNA型を検出。その後、「動かなくなった女性を雑木林に捨てた」と自供したため19日午後に恩納村内を捜索したところ遺体を確認し、緊急逮捕した。 

 県警は歯形などから女性と断定。容疑者が殺害をほのめかす供述も始めたことから、殺害容疑で調べを進めている。

 発見時、女性の遺体には黒色の上下のスポーツ服とみられる着衣があったが、履いてた赤色のジョギングシューズは見つかっていなかった。県警は遺棄された状況も調べている。

 20日、容疑者は捜査員に囲まれてうるま署から那覇地検に向かった。全身黒い服で頭からパーカーのフードをかぶり、下を向いたまま車両に乗り込んだ。

 午後3時23分、多くの報道陣が待つ中、那覇地検に到着。容疑者が乗っているとみられる後部座席の窓には、黒いフィルムが張られ中の様子は見えなかった。

 ■おことわり 元海兵隊員による女性遺体遺棄事件について、沖縄タイムス社は事件の重大性と人権に配慮して、被害者を匿名に切り替えます。