安室奈美恵さんのラストライブ会場の沖縄コンベンションセンター展示棟周辺には「安室ちゃんを感じられる場所にいたい」「声を聞ける可能性があるなら」と、ライブチケットを持っていないファンも大勢詰め掛けた。

ライブ会場からの音漏れを聞こうと、必死に耳をそばだてるファン=15日午後7時25分、宜野湾海浜公園(金城健太撮影)

 國吉拓馬さん(24)=那覇市=は、中学生の頃から応援し続けている安室奈美恵さんの最後を見届けたいと、開演7時間前の午前11時から待機した。「進学や就職など転機の時はいつも安室ちゃんの曲に励まされた。指笛を吹いて盛り上げたい」とほほ笑んだ。

 会場裏には「音漏れ」に耳を傾けようと、ファンが殺到した。東京都から訪れた会社員の後藤秀一さん(47)は、昨年9月の引退表明後、すぐに航空チケットなどを手配。ラストライブのチケットは取れなかったが、「来ることに意味がある。ちょっとでも生の音や声を聞ければ」と話した。

 屋嘉さつきさん(38)=那覇市=は三線を持参。「音漏れを期待して来る人たちを盛り上げたくて。(安室さんの登場を)待っている間も楽しんでもらえたら」。「ハイサイおじさん」を奏でると、ファンの頬が緩んだ。

 茨城県から駆け付けた後閑マキさん(38)は「沖縄は安室ちゃん一色で、本当に愛されていることが分かる。時代をつくった人だと実感した」とたたえた。

 周辺の道路は会場に向かう車などで渋滞。開場の午後5時ごろには、国道58号宜野湾バイパスで約2キロの車列ができた。午後6時の開演以降も多くのファンが訪れ、終了後は歩道から人があふれて車が徐行し、混み合った。