元海兵隊員で米軍属の男による女性遺体遺棄事件を受けて「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」(高里鈴代、糸数慶子共同代表)など36団体は22日、在沖米軍司令部のあるキャンプ瑞慶覧の石平ゲート前(北中城村)で追悼抗議集会を開いた。黒や白の服装に身を包んだ約2千人(主催者発表)が、フェンス沿いの歩道を無言で行進。シュプレヒコールやガンバロー三唱もなく、「もう我慢できない」などと書かれたプラカードを一斉に掲げ、沖縄から全基地・軍隊を撤退するよう要求した。

キャンプ瑞慶覧に向かってプラカードを掲げ、無言で抗議する集会参加者=22日午後2時51分、北中城村・石平ゲート前

 集会の冒頭、亡くなった被害女性を悼み、1分間の黙とう。高里共同代表は「今日は追悼と抗議の意思を示す行動。元凶である全ての基地・軍隊の撤退を求める1時間にしたい」と呼び掛けた。

 この日は、各団体代表のあいさつや決意表明などは控え、集会で恒例のシュプレヒコールをすることもなくデモ行進した。時折、各自が持つプラカードを一斉に基地内に向けて掲げ、抗議の意思を表した。

 逮捕された男は、性的暴行や殺害を認める供述をしており、女性を中心とした参加者からは「基地があるせいで女性の人権が踏みにじられた」「人ごとではない」などの声が上がった。

 集会の声明文は「彼女がどれほどの恐怖と苦しみにあったか。沖縄に暮らす私たちは皆、自分にも起こり得たことだと言葉を失い、痛みを共にしている」とし、(1)被害者家族らへの謝罪とケア(2)真実究明と加害者の厳正な処罰(3)沖縄から全ての基地・軍隊の撤退-の3点を求めた。

 高里共同代表は集会後、「女たちの会」発足の契機となった1995年の米兵暴行事件に触れ「この20年、基地と軍隊の撤退を訴えてきたが、結果としてこのような事件を起こしてしまった。悔いても、悔いきれない」と話した。